親族から相続の一戸建てを売る時に注意すべきことは?

 

親族から相続の一戸建てを売る時に注意すべきことは?

 

親族からの相続で一戸建てを取得した場合、売却することが多いでしょう。自分たちが住むという方法もありますが、既に家を持っている、遠方なので引越しができないなど、いろいろな事情がありますので簡単ではありません。相続人がほかにもいる場合は、自分たちだけで住むこともできません。

 

マンションであれば賃貸に出すという方法もありますが、一戸建てではなかなか賃貸に出して安定した利益を出すのは難しいです。不動産は物理的に分けることができませんのが、売却すれば現金を相続人が相続割合に応じて分けることができます。一番簡単な解決方法です。

 

しかし、自らが所有する不動産とは違い、親族から相続した一戸建てを売る時は、注意すべき点がいくつかあります。まずは不動産の名義です。売る時は、名義人が取引しなければなりませんので、亡くなった人の名義のままでは売却ができません。相続登記をして、当該不動産の所有者となる必要があります。相続人が複数いる場合は、相続人全員の同意が必要です。

 

不動産の相続登記には期限がありません。このため、妻が夫の不動産を相続してそのまま住み続けているような場合には、名義が故人のままになっていることがよくあります。固定資産税等は払う必要がありますが、名義変更しなくても特段に困ることはありません。しかし売る時には名義変更が必要であり、相続から時間が経っているほど手続きが煩雑になります。相続人の何人かが亡くなっているなどした場合はその子供や孫と合意しなければならないこともあります。当面は売らないとしても、早めに登記しておくことをおすすめします。

 

また、現在は相続で取得した不動産を3年以内に売却した場合、支払った相続税を売却時の経費として計上できる、という特例があります。相続税を経費として計上すれば、売却益が少なくなりますので、支払うべき譲渡所得税が少なくなる仕組みです。将来的にも住む予定がない一戸建てであれば、早めに売るのが賢明です。